Handy Recorder

H2nハンディレコーダーは、XYステレオ、MSステレオ、2チャンネルサラウンド、4チャンネルサラウンドの4タイプのレコーディングモードを備えた唯一のポータブルレコーダー。また、オートゲインコントロールやコンプレッサーやリミッター、ローカットフィルター、MSデコーダーも内蔵。さらに、最新ファームウェア(Ver.3.0)を適用することで、SPATIAL AUDIO(空間音声)対応のUSBマイクとして、FacebookのVRライブ配信やYouTubeの360°動画作成にも活用できます。

オープン価格(ZOOM STORE販売価格 ¥19,000)

H2n Handy Recorder
ピアノの上に置いてあるH2n

幅広い収録に対応

MSステレオマイクとXYステレオマイクを搭載し、さらにサラウンド録音機能も備えるH2nは、幅広いシチュエーションでその威力を発揮します。以下は、そのほんの一例です。:

  • ステレオまたはサラウンドで、コンサートやリハーサルのライブ録音に
  • ビデオ撮影時のオーディオレコーダーとして
  • 講義やインタビューを記録するボイスレコーダーとして
  • ポッドキャスティングの収録に
  • PC/MacのUSBマイクとして
H2nの上面

XY+MSマイク

H2nは、XYマイクとMS(ミッドサイド)マイクの2種類を搭載しています。これらを使い分けてXYステレオ方式またはMSステレオ方式のレコーディングを行え、組み合わせることで2チャンネル/4チャンネルのサラウンドレコーディングも行えます。

H2nの録音モード切り替え

ミッドサイドマイクのパターン図

H2nの内蔵MSデコーダーを使用すれば、MidおよびSideのレベルを録音中はもちろんのこと、ポストプロダクションなど録音後にも調整することができます。Sideのレベルを上げていくとステレオ感が増していきます。

MSステレオ

MSレコーディングは、録音後にステレオの広がりを調整できる驚異的なテクニックです。しかも、モノラルに完全対応できるため、映画やビデオ作品、テレビ番組の音声収録に重宝します。

MSマイクは、正面方向の音を捉える単一指向性のミッドマイク、左右からの音を捉える双指向性のサイドマイクを組み合わせています。

エックスワイマイクのパターン図

H2nの内蔵XYマイクは2本のマッチング済みマイクを、ほとんどのステレオレコーディングに最適な90ºにセットしています。

XYステレオ

XYレコーディングは、センター定位の音像はクリアなまま、ワイドなステレオ空間を収録できるテクニックで、あらゆるタイプのステレオレコーディングに最適です。

サラウンドサウンド図

2チャンネルモードではH2nの全マイクからのサウンドをミックスしたステレオファイルが作成され、4チャンネルモードではXYマイクで集音したステレオファイルと、MSマイクで収音したステレオファイルの2ファイルが作成されます。各トラックの信号をそれぞれのスピーカーに接続して再生してサラウンド空間を再現したり、ステレオトラックにミックスすることもできます。また、どちらのモードでもH2nに内蔵のMSデコーダーを使用して、MSマイクのサイドマイクのレベルを調整することも可能です。

サラウンド録音

H2nでは、XYマイク、MSマイクを組み合わせ、前面だけでなく360°全方位から音が迫り来るようなサラウンド録音が行えます。

H2nでサラウンド録音してるところ。

VR動画の空間音声

4チャンネルのサラウンド録音が可能な唯一のハンディレコーダー『H2n』は、
最新ファームウェア Ver.2.0へのアップデートにより、360°/VR動画用の
空間音声(Spatial Audio)”の収録が可能になります。 

Ver.2.0に搭載された「Spatial Audio」モードでは、オムニ、左/右、前/後の
各トラックを含んだマルチトラックWAVファイルを生成可能。この録音ファイルを、
GoPro OdysseyまたはRicho Thetaなどで撮影された360°/VR動画に
組み込んでYouTubeにアップロードすれば、視点の移動に合わせて音像も
移動する、より没入感のある動画コンテンツを作成できます。 

※ 空間音声を再生するには、バージョン4.2以降のAndroid端末でYouTube Androidアプリを使用する必要があります。

H2nと空間音声に関する参考Webページ:

H2nの入力と出力

イン/アウト

H2nのライン入力は3.5mmステレオミニジャック仕様で、2チャンネルのマイクやラインレベルの信号を入力できます。また、2.5Vプラグインパワーにも対応していますので、エレクトレット型コンデンサーマイクを接続することもできます。マイクゲインはアナログスタイルのボリュームで、各入力レベルをマニュアル調整できます。また、録音レベルを自動的に最適化できる3タイプのオートゲイン機能も内蔵しています。

ライン出力は3.5mmミニステレオジャックで、専用ボリュームコントロール付きです。ヘッドフォンもこの端子に接続でき、レコーディング中の入力レベルや録音レベルのモニタリングに最適です。また、本体背面にモノラルスピーカーを内蔵していますので、録音後に何も接続することなく、すぐに録音をチェックすることができます。

H2nのUSBポートは、ステレオミックスなどのデジタルデータをコンピュータに転送する際に使用でき、市販のオーディオ編集ソフトなどにデータを簡単に転送できます。また、USBポートを使用して、2イン/2アウトのUSBオーディオインターフェイスやUSBマイクとして使用することも可能です。

屋外でのH2nのサウンドサンプリング

プリREC/オートREC

プリレコード機能

プリレコード機能

録音の準備が整わないうちにインタビューが始まってしまった…。ケーブルをチェックしている間に指揮者がタクトを振り始めてしまった…。出演者が台本よりも早いタイミングでカメラの前に出てしまった…。どれも、録音担当者にとっては悪夢の瞬間です。

H2nならそんな悪夢を見ることもありません。プリレコード機能により、録音ボタンを押す2秒前*からバックグラウンドで常に録音していますので、貴重な瞬間も逃さずレコーディングできます。

*4CHサラウンドモード/96kHzサンプリング設定時は、1秒前からの録音になります。

オートレコード機能

オートレコード機能

オートレコード機能は、入力信号が設定したレベルを超えると自動的に録音がスタートする機能です。また、入力信号が設定したレベルを下回ると自動的に録音が停止するオートレコードストップ機能も内蔵しています。


内蔵エフェクト説明図

豊富な内蔵エフェクト

録音したオーディオにさらに磨きをかけたり、録音環境での制限や問題などを解消したい場合、H2nの内蔵エフェクトが強い味方になってくれます。

コンプレッサーやリミッターは、自動ボリュームコントロールのように音量のバラツキを均一化するのに役立ちます。この2つの最大の違いは、リミッターのほうがよりシビアにレベルを抑える点にあります。

ローカットフィルターを使えば、設定した周波数以下の帯域をカットできます。例えばポップノイズや風などによるマイクの「吹かれ」、他にもマイクスタンドからの共振など低域での暴れによるノイズをカットできます。

また、楽器のチューニングや練習に便利なメトロノームやクロマティック/ギター/ベースチューナーを内蔵しています。さらに、ループ再生やピッチを変えることなく再生スピードを調整したり、再生スピードを変えずにピッチだけを変えることも可能ですので、フレーズトレーニングにも活用できます。

MP3とWAVファイルのイメージ

ファイルフォーマット

H2nは、WAVとMP3の2種類のファイル形式に対応しています。この2つの大きな違いは、WAVファイルは非圧縮で、録音したデータは間引きされずすべて記録されます。H4nでは16/24ビット、サンプリングレートは44.1、48、96kHzでのWAVファイル録音ができ、自動的にタイムスタンプも入り、Broadcast WAVフォーマット(BWF)に準拠しています。これは特にビデオとの同時収録した場合のポストプロダクション時に映像と音声の同期に欠かせないものです。

一方のMP3は圧縮形式で、不要なデータをカットした状態で記録され、WAV形式と比較してファイル容量をはるかに小さくすることができます。これによりネットへのアップやダウンロードが簡単に行なえます。また、MP3は圧縮率によっては原音に対して音質上不利だという側面もありますが、多くの場合はほとんど気にならないレベルです。

H2nでは、WAVファイルをMP3ファイルに簡単に変換することができるほか、4チャンネルサラウンド録音をした2つのステレオファイルを内蔵ミキサー機能で各トラックのレベルや定位を設定して1つのステレオファイルにミックスすることも可能です。

SDカード別録音時間と録音形式の早見表

電池寿命と録音時間

H2nは単三電池2本で動作し、アルカリ乾電池または充電式ニッケル水素電池(NiMH)どちらも使用できます。電池寿命はアルカリ乾電池を使用し、連続録音をしていても実に20時間以上の長寿命。また、オプションのACアダプターAD-17を使用すれば、コンセントからの電源も使用できます。

H2nの録音データは、SDカードにダイレクトに記録されます。カードはSDカードもしくはSDHCカードが使用でき、最大32GBのカードまで使用できます。以下の表は、SD/SDHCカード容量別、録音ファイル形式別の最大録音時間をまとめたものです。

※各録音時間は、目安です。 ※1ファイルの最大容量は2GBです。

オーディオインターフェイスとしてノートパソコンに接続されたH2n。

USBマイクとして

USBオーディオ・インターフェース機能を搭載し、パソコンに直接音声を入力する USBマイクとして利用可能。市販ソフトを利用して、音楽制作やポッドキャスト番組の制作も手軽に始められます。また、SDカードリーダー機能で、録音ファイルをパソコンに転送することも可能です。   

同梱品

  • H2n ハンディレコーダー
  • 取扱説明書


別売アクセサリ

  • H2n用アクセサリ・パッケージ(SPH-2n)
  • ヘアリーウィンドスクリーン(WSU-1)
  • リモートコントローラ(RC2)
  • マイククリップ・アダプタ(MA2)
  • ホットシュー・マウント(HS-1)
  • ACアダプタ(AD-17)
  • デスクトップ三脚(TPS-5)
H2nを三脚に取り付け、リモコンで操作

Media

動画